「副業で月10万円稼いだけど、経費って何が落とせるの?」「これって経費にしていいのかな…」副業を始めたばかりのあなたは、そんな不安を抱えていませんか?
実は、副業で稼いでいる人の9割が「本来落とせる経費を見逃している」というデータがあります。逆に言えば、正しく経費計上するだけで、年間5〜10万円の節税ができる可能性があるということ。
でも、ネットで「副業 経費」と検索しても、出てくるのは「通信費」「交通費」といった一般的なリストばかり。正直、それだけじゃ足りない。本当に知りたいのは「自分の副業で、何がどこまで落とせるのか」ですよね。
この記事では、一般的な経費リストではなく、
税務調査で否認されやすい経費の見分け方
と、
実態に即した家事按分の計算方法
という「本質」をお伝えします。読み終わったとき「そうか、経費ってそういう構造だったのか」と腹落ちしていただけるはずです。
この記事でわかること
- なぜ「経費にできるものリスト」だけでは税務調査で否認されるのか?
-
2026年4月の税制改正で40万円未満のPCが全額経費化
される新ルールとは - 家賃・光熱費を月3万円経費にする具体的な家事按分の計算式
-
副業300万円以下でも事業所得として認められる条件
とは - 税務署が「これは経費として認めない」と判断する3つのパターン
【本質】副業経費で9割が失敗する理由は「証明できないから」
多くの副業初心者が勘違いしているのは、「経費になるかどうかは、品目で決まる」と思っていることです。
違います。
経費として認められるかどうかは、「その支出が副業の収入を得るために直接必要だったことを、あなたが証明できるか」で決まるんです。
税務調査で否認されやすい典型例として、「副業用と称したブランドスーツ・バッグ・時計などの高級品」「毎月の美容院代や化粧品費を全額経費」などが挙げられます
。これらは品目自体が問題なのではなく、「仕事との関連性が証拠で示せない」から否認されるんです。
実際、
副業収入が年間100万円でも、経費を30万円正しく計上すれば課税対象は70万円になり、所得税率10%の場合で約3万円の節税
になります。でも、その30万円の経費を「証明できなければ」意味がない。
だから、この記事では「何が経費になるか」だけでなく、「どう記録し、どう証明するか」までセットで解説します。
2026年版:副業で本当に落とせる経費の完全一覧
まず、基本を押さえましょう。
副業の経費として認められる金額に上限はありません。雑所得、事業所得、不動産所得を得るために支出した費用であれば、原則として経費として認められます
。
ただし、
会社員が企業と雇用契約を結んで働くことで得る「給与所得」には経費の計上が認められていません
。副業でアルバイトをしている場合は、この記事で紹介する経費計上はできないので注意してください。
確実に経費として認められるもの(証拠があれば100%OK)
1. 通信費
インターネット回線、スマホ代。
使用日数で算出する場合、週5日は主に事業で、2日はプライベートで利用していると71%を事業割合とできます
。
2. PC・機材購入費(2026年4月改正対応)
2026年4月1日以降に取得した資産について、少額減価償却資産の特例の上限額が30万円未満から40万円未満に引き上げられました
。青色申告をしていれば、40万円未満のPCを購入した年に全額経費として計上できます。
具体例:
2026年5月に35万円のMacBook Proを購入し、副業使用割合が70%の場合、経費計上額は24.5万円。所得税率20%なら約4.9万円の節税効果
があります。
3. 自宅家賃・光熱費(家事按分が必須)
自宅で副業をしている場合、家賃や電気代の一部を経費にできます。
例えば自宅兼事務所の賃料が月10万円で、時間基準での計算で20%を事業利用する場合、月2万円を地代家賃として経費計上できます
。
4. 書籍・セミナー代
副業に直接関連する専門書、オンライン講座の受講費。ただし「ビジネス書全般」ではなく「自分の副業で扱う分野の専門知識」に限定されます。
5. 外注費・広告宣伝費
クラウドソーシングで外注した費用、SNS広告費、名刺印刷代など。領収書とともに「誰に・何を・なぜ依頼したか」のメモを残すこと。
グレーゾーン:証明次第で経費になるもの
カフェ代
「作業場所として使った」なら経費OK。ただし、毎日スタバで作業している証拠(作業ログ、写真、SNS投稿など)が必要。「休憩で立ち寄った」だけでは認められません。
食事代
クライアントとの打ち合わせを兼ねた食事なら「接待交際費」として計上可能。ただし「誰と・何の目的で」を記録すること。自分一人の食事は基本的にNG。
衣服代
YouTuberが撮影用の衣装を買う、オンライン講師が画面映え用の服を買うなど、「副業でのみ使用する」と証明できれば経費OK。普段着との兼用はNG。
絶対にNGなもの
プライベート利用の割合が大きいもの、仕事との関連性が証拠で示せないもの
は税務調査で否認されます。具体的には以下の通り。
- 美容院代・化粧品代(美容系インフルエンサーでない限り全額NGが一般的)
- ブランド品(仕事専用と証明できない限りNG)
- 家族との旅行代(「取材」と主張しても私的要素が強すぎる)
- 自家用車のガソリン代全額(通勤には使えない、副業の移動のみ按分可能)
月3万円節税できる「家事按分」の正しい計算方法
ここが一番重要です。副業で自宅を使っている人は、家賃・光熱費・通信費を「家事按分」することで、月2〜3万円の経費を追加できます。
家事按分の割合には「この経費は何%まで」といった明確なルールはありません。最も重要なのは、税務署に質問された際に、だれが聞いても納得できる客観的かつ合理的な基準で計算していること
です。
家賃の按分:面積基準で計算
例:家賃12万円、自宅60㎡のうち12㎡を仕事部屋として使用
計算式:12万円 × (12㎡ ÷ 60㎡) = 2.4万円/月
→年間28.8万円を経費計上可能
光熱費の按分:時間基準で計算
例:電気代月8,000円、週40時間在宅のうち20時間を副業で使用
計算式:8,000円 × (20時間 ÷ 40時間) = 4,000円/月
→年間4.8万円を経費計上可能
通信費の按分:使用日数で計算
スマートフォンを週5日は主に事業で、2日はプライベートで利用している場合、事業割合は71%
です。
例:スマホ代月10,000円の場合
計算式:10,000円 × 71% = 7,100円/月
→年間8.5万円を経費計上可能
これらを合計すると、年間42.1万円。所得税率10%なら約4.2万円、20%なら約8.4万円の節税になります。
今日できるアクション:自宅の間取り図を開いて、仕事スペースの面積を測ってください。スマホのメモアプリに「㎡÷全体㎡=%」と記録するだけで、確定申告の準備が一歩進みます。
副業300万円以下でも「事業所得」として認められる条件
多くの人が誤解しているのが「副業は全部雑所得」という思い込みです。
実は、
収入金額が300万円以下であっても、帳簿書類の保存があれば、原則として事業所得に区分される
んです。これが2022年10月に明確化された「副業300万円問題」の結論です。
なぜ事業所得が重要かというと、青色申告ができるから。
青色申告では最大65万円の青色申告特別控除が適用され、家族に支払った給与を全額経費として計上できる
などのメリットがあります。
事業所得として認められる3つの条件
1. 帳簿を作成・保存している
Excel管理でもOK。収入と支出を日付・項目・金額で記録すること。
2. 継続性がある
「たまたま1回だけ稼いだ」ではなく、毎月コンスタントに活動していること。
3. 営利性がある
副業で赤字の状態が続くと、営利性がないとされ、雑所得となるリスク
があります。黒字化を目指す努力が必要。
ただし、
収入金額が例年300万円以下で、主たる収入に対する割合が10%未満の場合は、収入金額が僅少とみなされ雑所得とされる
可能性もあるため注意が必要です。
今日できるアクション:Googleスプレッドシートを開いて「副業帳簿」というシートを作成。「日付・内容・収入・支出・残高」の5列を作るだけでOK。今日から記録を始めましょう。
税務調査で否認されないための3つの鉄則
経費計上で一番怖いのは税務調査。
副業の所得が20万円を超えて無申告・過少申告があると、個人として税務調査の対象になり、過去3〜5年分を調べられる可能性
があります。
でも、正直に言うと、正しく記録していれば怖がる必要はありません。税務署が見ているのは以下の3点だけ。
鉄則①:領収書+メモをセットで保存
経費にするなら、領収書だけでなく、「誰と・何の目的で」という記録をセットで残すこと
。スマホで領収書を撮影し、メモアプリに「月日 クライアントA社との打ち合わせ用カフェ代」と記録するだけでOK。
鉄則②:プライベートと明確に区別
私的支出との区分が曖昧な場合は認められないこともある
ため、仕事専用のクレジットカード、銀行口座を作ることをおすすめします。経費の証明が圧倒的に楽になります。
鉄則③:家事按分は「計算式」を記録
「なんとなく50%」ではなく、「面積12㎡÷60㎡=20%」という計算根拠を残すこと。
仕事の状況が変わり、事業での使用実態が変化した場合は、その都度割合を見直す
必要があります。
今日できるアクション:スマホのカメラロールに「経費」というアルバムを作成。今日から経費の領収書を撮影して保存する習慣をつけましょう。5分でできます。
やってはいけない落とし穴(多くの人が気づいていない)
落とし穴①:「経費が多すぎる」という誤解
よく「経費を使いすぎると税務署に目をつけられる」と言われますが、これは半分正解で半分間違い。
経費として認められる金額に上限はありません
。問題は「その経費が副業に必要だったか」を証明できるかどうかです。
むしろ、「節税のために無駄な経費を使う」方が本末転倒。経費10万円使って節税2万円するより、経費を使わず利益10万円残す方が手元に8万円多く残ります。
落とし穴②:確定申告後に領収書を捨てる
領収書やレシートのほか、帳簿や請求書、契約書など、書類の種類と確定申告の申告方式によって、それぞれ5〜7年間の保存が義務付けられています
。税務調査は確定申告の数年後に来ることもあるので、絶対に保存しておくこと。
落とし穴③:「雑所得だから帳簿不要」という思い込み
副業収入が1000万円を超えた人は、前々年の収入を基準に収支内訳書の提出が義務付けられています
。また、
雑所得の収入が300万円以内の人は帳簿保存の義務はありませんが、確定申告の際は確定申告書以外に雑所得にかかわる書類の提出不要
とはいえ、後から事業所得に切り替えたくなったときに困ります。
最初から帳簿をつけておくことをおすすめします。
よくある質問
- Q1. 副業の経費、レシートがなくても計上できますか?
- 原則として領収書やレシートが必要です。ただし、自動販売機など領収書が出ない支出は、出金伝票(日付・金額・内容を記録したもの)で代用できます。スマホのメモアプリに記録するだけでもOKですが、信憑性を高めるため写真を撮るなど工夫しましょう。
- Q2. 家事按分の割合、50%はやりすぎですか?
- 割合自体に上限はありません。重要なのは「客観的に説明できるか」です。例えば1DKで1部屋を完全に仕事部屋にしていて、1日8時間副業している会社員なら50%も説明可能。ただし「なんとなく半分」では税務調査で否認されます。計算根拠を必ず記録してください。
- Q3. 青色申告と白色申告、副業初心者はどっちがいいですか?
- 初年度は白色申告で慣れて、翌年から青色申告に切り替えるのがおすすめです。青色申告は最大65万円の控除が受けられますが、複式簿記という専門的な帳簿作成が必要。ただし、最近はクラウド会計ソフト(freee、マネーフォワードなど)を使えば自動化できるので、最初から青色申告を選ぶ人も増えています。
- Q4. 副業の経費、会社にバレませんか?
- 経費計上自体で会社にバレることはありません。副業がバレる主な原因は住民税の金額です。確定申告時に「自分で納付」を選べば、住民税の通知が会社に行かないため、バレにくくなります。ただし、就業規則で副業が禁止されている場合は、そもそも副業をしないか、会社に許可を取ることをおすすめします。
- Q5. 経費を多く計上しすぎて赤字になった場合、どうなりますか?
- 事業所得の場合、赤字を給与所得と相殺する「損益通算」ができ、本業の税金が還付されます。ただし、雑所得の場合は損益通算できません。また、継続的に赤字だと「営利性がない」とみなされ、事業所得として認められなくなるリスクがあります。赤字でも構いませんが、黒字化を目指す努力が必要です。
まとめ:副業経費で成果を出す人の共通点は「記録する習慣」
ここまで読んで気づいたかもしれませんが、副業経費で成果を出している人は「何を経費にするか」ではなく「どう記録するか」を大切にしています。
月10万円稼いでも、経費を5万円正しく計上できれば、課税対象は5万円。所得税率10%なら5,000円、20%なら1万円の節税です。年間で考えれば、6万円〜12万円の違いになります。
そのために必要なのは、難しい税務知識ではなく、「今日から領収書を撮影する」「スプレッドシートに記録する」という小さな習慣だけ。
コツコツ積み上げることで、確定申告の時期に慌てることもなくなります。副業は、稼ぐことも大切ですが、「稼いだお金を守る」ことも同じくらい重要。この記事が、あなたの副業ライフを少しでも楽にするきっかけになれば嬉しいです。
あなたの副業では、どんな経費が一番多いですか?家事按分で困っていることがあれば、ぜひコメントで教えてください。


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